株式会社アスパークメディカル
代表取締役 田中良平 様
にお話を伺いました。
- 御社の社風を教えて下さい
- 当社は、アウトソーシングのプロフェッショナルが立ち上げた会社です。
その為なのか、頭でっかちな組織では無く、非常にフラットな環境で、現場からの声を拾い上げていくような社風だと思っております。
社長である私に対しても「田中さん」と気軽に社員が声を掛けられる雰囲気がございます。
- 分社化されたいきさつについて教えて頂けますか?
- 2005年にアスパークという会社が出来ました。こちらはエンジニアを採用して育成していく会社で、大手の電機・自動車関連の製造メーカーを中心に技術者を派遣しておりました。そんな中で医薬品の開発もやろうという事になって医薬品事業部を2006年にスタートしました。
前述のエンジニア派遣とはずいぶん毛色が違う事、また、医薬品事業に関しては特定派遣だけではなく、プロジェクト受託型も取り扱っていこうという事になりまして、2011年に医薬品事業部を分社化してアスパークメディカルとしてスタート致しました。
- アスパークメディカルの将来的なビジョンについて教えて下さい
- 社名の由来が、A(一人)がスパークする、つまり「一人一人が輝く会社」を企業理念として掲げております。やりたい仕事をしている時が一番人が輝く時だという考えに基づき、派遣型、受託型両方を選択出来る環境にしていこうと考えております。現在は受託が約20%の割合ですが、今後はハイブリッド型CROとして理想的な、派遣、受託50%ずつという割合に近付けていこうと考えております。
また、当社はアウトソーシングのプロフェッショナルが作った会社なので、独自の価値観を持っております。 世の中の働き方を変えていこうという意欲がとても強い会社です。例えば今年の6月からですが、派遣料金に連動する給与体系を一部の希望する社員に適用する事になりました。高い派遣料金のプロジェクトを選択した場合は、20代でも年収1,000万円を超えるケースが出てくると思います。
- 新しく導入される給与体系についてもう少し詳しく教えて下さい
- 基本的には、従来型の給与体系と今回新たに導入する仕組みとして、担当するプロジェクトの派遣料金に連動した給与体系のどちらかの選択制となります。
派遣料金に連動した給与体系を選択した場合は、派遣料金から出来るだけ社員に還元する形をとります。従いまして福利厚生、交通費、各種手当も全てそこに含まれるのですが、従来の給与体系から変更した方だと200万以上年収がアップした方もいます。
福利厚生については、それぞれ個人によって価値観が違ってきますので、具体的に保養所やスポーツ施設割引等を充実させるよりも全てを給料として支払い、各自の価値観で自由にお金を使ってもらえる方が良いと考えました。通勤交通費や住宅手当等各種手当についても、不公平感を無くす、選択肢を与えるという意味で一律給料として支払う事に致しました。郊外に住む、会社の近くに住む、何を重視し、何にお金を使うのかは各自の価値観に基づいて自由に決めれば良いと考えました。
もともと派遣が中心ですので、派遣先企業の規定に基づく業務量ですとさほど残業は多い方では有りません。受託型についても現時点では残業はあまり発生していない状況です。 - つまり、ワークライフバランスという考え方からすると当社は「ライフ」よりの風土だったわけです。しかし、今回の選択制を導入する事によって「ワーク」よりの考え方を持った方にとっても大きなメリットが有ると考えております。
派遣料金に連動した給与の場合、給与の還元率がとても高くなるので勿論大幅に給料が上がります。選択するプロジェクトによっては難易度も給料も高くなるという事になりますから、もっと仕事をしたい、もっと難しい事にもチャレンジしてお金を稼ぎたいという欲求を満たす事が可能になるのです。
多様な価値観にも対応出来る画期的な仕組みであると期待をしております。
- 他のCROとの違いについても教えて下さい
- A(一人)がスパークする、一人一人が輝ける、つまり多様な価値観に対応出来るというのも当社の企業理念では有りますが、もう一つ、透明性の高い会社にしようという理念がございます。10年前から社員全員に派遣料金については開示をしております。この為、自身の働きによって会社にどれだけの利益が生み出されるのかを正確に把握する事が出来るようになりました。
また、自身の市場価値を認識した上で真摯に受け止め、もっと自分の価値を上げる為にはどうすれば良いのか考え、報酬に見合うだけの働きはしなければならないという責任感を持って業務に取り組む姿勢が出来てきたと思います。
また、営業担当者が人材の採用をしているというのも弊社の特徴だと思います。営業現場でクライアント先をよく知っている人間が現場に適した人材の採用をする事によってマッチングがし易くなっていると考えております。
営業担当者が派遣されている人材をよく理解している為、人材の仕事に対する満足度も高く、離職率は低く抑える事が出来ております。産休・育休で一度職場を離れた女性の方の復職率もお蔭さまで100%となっております。
- 派遣型と受託型の両方を請け負うハイブリッド型CROのメリットを教えて下さい
- 派遣型の場合、製薬メーカーで勤務する最大のメリットは、知り得る情報量の多さだと思うんですね。
自身が携わっている業務の範囲を越えて他部署の方との接点を持つ事も可能ですし、臨床試験の全体像や進むべき方向性も見る事が出来ると思います。
受託型の場合は、社内の繋がりは勿論強いのですが、情報が少ないのと基本的に製薬会社との窓口はプロジェクトリーダーが担当しますので、一般のモニターは製薬会社の社員と接する機会が殆ど無いのが実情です。
しかし、一方で派遣型の場合マネジメントに携わる機会は無いですし、プロジェクト期間中に必要業務を遂行してもらえれば良いので人材の中長期的な成長については考えてもらえないというデメリットがあります。
受託型については中長期的な成長を考えて自社で育成していきますし、将来的にはマネジメントに携わって頂く事を期待しております。
ハイブリッド型のメリットとしては、働き方の多様性を持つ事によって個人の希望、価値観に合わせた働き方が出来るというのも有りますが、両方を経験する事によってより個人が成長出来るという事だと考えております。
- 御社が求める人物像について教えて下さい
- いろんな価値観を持った方に適応出来るような形にはなっておりますので、基本的にはいろいろな方がいて良いと思います。ただし、全体として言える事としてはポジティブな方、自分の成長に貪欲な方が良いですね。
ワークライフバランスという意味では、ワークを一生懸命するからこそライフが充実するのだと私は思っておりますので、何事にも一生懸命、そしてポジティブに考えられる方が良いと思います。
また、周りの方とコミュニケーションを取りながら仕事をする機会も多いですので、その辺りを柔軟に対応出来る方が理想的だと思います。
- 派遣先の人材のフォローは何か具体的な対応を取っておられますか?
- 基本的には営業担当者が定期的に訪問をして面談をしております。
またジュニアグレードのスタッフには必ず同じ派遣先又は近隣に派遣されている「メンター」担当者を一人付けてフォローさせるようにしております。
同じモニタースタッフが「メンター」を担当しますので、営業には言えない事や理解出来ない事も話しやすい環境を作ってフォローするようにしております。
- 最後に、御社を志望される候補者の方へのメッセージをお願いします
- 給与体系や考え方も含めて既存のCROとはかなり違うところが多いと思います。その辺りはしっかり説明をさせて頂きますので、先ずは一度お話をさせて頂く機会を頂戴出来ればと思います。
またハイブリッド型CROとして希望に応じた様々なスタイルの働き方を提供出来る会社ですので、ご縁が有るかどうかは別としてもキャリアパスのご相談には乗らせて頂きます。
当社は会社説明を先ず行って、それから応募するかどうかを選択する事が出来ますので、是非気軽にお問合せ頂ければ幸いです。
株式会社アスパークメディカル 会社概要
会社名 | 株式会社 アスパークメディカル |
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本社所在地 | 〒541-0047 大阪市中央区淡路町1-4-9 O.C.S TPR北浜ビル9F |
東京オフィス | 〒108-0075 東京都港区港南2-4-15 品川KSビル3F |
事業内容 | 臨床開発アウトソーシング事業 労働者派遣事業(CRA,QC等) 医薬品開発受託事業(CRO事業) |
設立 | 2011年4月1日 |
社員数 | 150人(2020年4月現在) |
特徴 | 大手製薬メーカーにおいて大手の手法ややり方、考え方を学べる。特に大手製薬メーカーからのリピートが多い。また勤務先には既に社員が働いていることが多いので安心して働き始めることができる。 企業カルチャーは年齢・社歴等に関係なく、非常にフラットで発言しやすい風通しの良い社風。 育児産休休暇、育児フレックスを導入している。今後、在宅勤務制度の導入も検討し、女性にとっても働きやすい環境を整えています。 継続研修は年2回実施し、クオリティアップに努めている。 |